8.堂が森(森の巨人「桧仙人」)

藤ノ川集落から真東にある山が「堂が森」。この周辺では最も高く、857mを誇る。山の西側は国有林のため東側に各社の携帯用電波塔が立っている。山の周辺には昔から樹齢300年以上の天然桧(幡多ヒノキ)があり、江戸時代から注目されていた。天然魚梁瀬杉と同様に巨木揃いで、これを目当てに森林軌道の虫木山支線が引かれたのかもしれない。作業用の林道が頂上近くまで造られている。5月には堂が森のお地蔵様のお祭りが開催されている。郷土の森として林道も一般向けに整備され途中まで車で行けるし、水洗トイレも作られている。「郷土の森」の看板に天然桧は高さ33m、直径103㎝と記されている。野生の鹿の生息地で春には子鹿2頭を見ることができた。

桜咲く「郷土の森」広場の様子

郷土の森からの登山口の様子


登山道には、正月に使うユズリハがたくさん自生している。

保存運動により現存する貴重な 天然ヒノキ

桧仙人として天然巨木桧が選定されている(登山道途中の様子)

森林軌道跡?
林道と交差しながら堂が森をめざす登山途中、森林軌道跡のようなものを見つけた。 地元の阿部敦雄氏によると、太平洋戦争後期に連合軍の日本上陸を阻止するため、アメリカ軍に見つからぬよう軍隊を移動させるための軍道で、この道ができると日本は戦争に勝てると言い聞かされて作ったらしい。旧十和村から続いているということだった。

登山道と林道が交差する場所
左に行けば、堂が森。右に行けば虫木山で行き止まりと書かれている。

堂ヶ森地蔵堂 頂上付近にある地蔵堂。

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