はじめに

はじめに

森林軌道と言えば県東部の魚梁瀬や安芸伊尾木が特に有名で見えるところに残された遺構があり、多く人が調べまとめたものが見られる。東部の遺構を訪ね歩くうちに、幡多地方にも森林軌道があることを知り興味を抱くようになった。しかし天然桧や堂ガ森で有名であるにもかかわらず藤ノ川はあまり調べられておらず、資料は乏しかった。現状もわからなかった。幡多の藤ノ川という所に、「レールを引いてまで搬出する材がある」と聞いてろくに場所を調べもせず大月町の藤ノ川や中村の藤ノ川を訪ねたあげく、かつて津大村といわれた旧西土佐村藤ノ川にたどり着いた。四万十川から車で20~30分も分け入ったところにこんな穏やかで拓けた場所がある驚きは今でも忘れられない。

藤ノ川のはじまり

藤ノ川まつりの神輿が進む。藤ノ川の開拓を始めた言い伝えを示す右写真の場所をめぐって神社にもどる。

山の上から放たれた鍬や鎌が落ちた(手前のしめ縄と奥の石垣上にあるハゼの木がある)場所から開拓が始まった。

協力

藤ノ川在住の営林局OBである阿部敦雄氏の情報提供、同行取材を中心に調査をまとめてみた。

阿部敦雄氏
三ノ又架橋台にて
2021年3月15日撮影

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