おわりに

およそ100年~70年前の遺構を探す作業だった。当時はそれぞれの場所に地名があり、たくさん人がいて、成り立っていた。時代の変化とともに仕事や暮らしが変化しつつも、それを見守ってくれた人のおかげで調べることができた。まだ十分でないのはわかっている。しかし、あと10年経ったら聞けなかったかもしれない生の声を聞き取ることができたのは幸いだった。森林軌道という一面調査しかしていないが、藤ノ川林業の1ページとして調べることができてうれしく思っている。拙い調査結果のまとめであるが、これをきっかけに興味を持ってくださる方が、さらに調査を進めてくれることを願っている。

江川崎:昭和11年、完成間もない川崎橋の上を良質のヒノキの丸太が荷馬車によって引かれていく(西土佐村史より)

  • 協力機関企業等:四万十市立図書館西土佐分館、四国森林管理局、四万十森林管理署藤ノ川・黒尊森林事務所、あすなろ四国支社、右城松風堂、県立歴史民俗資料館、寿荘 ほか
  • 協力者(敬称略):阿部敦雄、武内幸男、稲田美文、穂﨑豊次、岡田昭子、森下嘉晴、その他藤ノ川の皆様
  • 参考資料文献等:西土佐村史、十和村史、藤ノ川小学校開校百二十年記念誌、西土佐のくらし、幡多の百 年、幡多の昭和、雑誌「林友」、たんね歩記「藤ノ川物語」、国土地理院地図Vector
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